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2022年

定例議会

■12月議会(11月30日開会)

一般質問(12月6日)

1 会計年度任用職員制度の改善について
2 奈良市男女共同参画センターの移転について
3 平松地区のまちづくり協議会再開に向けて
4 奈良市第3次公営住宅等長寿命化計画
  ~市営住宅・改良住宅における空き家対策について

 

1.会計年度任用職員制度の改善に向けて

 奈良市の会計年度任用職員(非正規職員)は、1870人(うちフルタイム164人)です。他の中核市では、フルタイムを任用している自治体に限ると地域手当の支給割合は7割、退職手当支給は9割、昇給実施は6割に及び、中核市においてはこの3点が標準的な制度として整備されていることがわかりました。しかし、このいずれもが、奈良市では整備されていません。

正規職員との格差を埋める制度設計をし直すべきであると考えます。市長には、改善の必要があるとお考えかその認識と、改善にむけた今後の取り組みは。

(市長答弁)会計年度任用職員の方々にはやりがいを持って、その能力を十分に発揮して仕事に取り組んでいただきたいと考えており、特に高い資質を有しておられる方々がこれまで以上に活躍していただけるよう環境整備していかなければならないと考えています。会計年度任用職員の処遇につきましては、他の中核市との差はありますが、処遇改善の必要性というのは認識しており、検討しているところ。

◆奈良市が中核市の標準的な水準と大きく乖離しているのは否定できません。人勧を反映した処遇の改善(ベースアップ)だけでなく、少なくともフルタイムにおいては他の中核市と同様の制度へ、もう一度制度設計をし直し、積極的な改善を行うよう市長に要望しました。

 

2.奈良市男女共同参画センターの移転について

 男女共同参画センターの移転は、奈良市としてどのような政策判断に基づくものなのか、市長の見解は。

(市長答弁)政策全般に関わるすべての領域、政策分野にジェンダーの視点を取り入れていくことが最も求められていることと考えています。今回の移転によって、交流拠点、情報発信の拠点というセンターの役割をさらに強化することで、男女共同参画の意識が高まるものと確信しています。

◆20年前シルキア奈良に集まった女性たちは熱気にあふれたその場所で、様々な情報に触れて元気になれる施設でした。男女共同参画センターの役割は会議室があればそれでいいわけではありません。男女共同参画センターが移転を繰り返すことに対して、拠点施設としてそれでいいのか。情報発信や意識啓発などにどのような中身をつくっていくのかがとても大事です。そのためには男女共同参画センターと本課の機能分担の在り方をもう一度見直す必要があるのではないでしょうか。

市長には、男女共同参画・ジェンダー平等の取組を、絶対後退させないという強い決意で臨むよう要望しました。

 

3.平松周辺地区のまちづくり協議会再開に向けて

2012年から始まった過去13回のまちづくり協議会において、地域住民から様々な意見が出されて来ましたが、今示されている基本構想の素案と地域の求める姿には隔たりがあるのではないかと地元からは指摘をされています。

今年7月~9月にかけて跡地活用について自治会から全住民へのアンケートが行われ、日常的には公園として、災害時には防災公園としての機能も併せ持つ、「市民の命を守る重要な場所としての公園整備」が、今地域から一番に望まれているという結果になりました。圧倒的に大きな声となってきた「広いグラウンド」ないしは「公園」の設置要望に対して、「実現すべき」と考えますが市の考えは。

(市答弁)今回の地元アンケートを踏まえた、「広いグラウンド」、「公園」については、今後ご要望の規模等の詳細についてお伺いする必要があるが、可能な限り地元のご意見を受け止め、「基本構想素案」の公園で対応可能かどうかも含めて、今後地元及び県と協議を行う必要があると考えます。

◆地域の皆さんからは公園にはサッカーコートがとれるくらいの広さが求められています。県が検討するエリアとの兼ね合いもあり十分な協議が必要ですが、地域の核となる要望を実現することがまちづくりの第一歩なると考えますので、実現に向けた取り組みを引き続き求めます。

 

4.奈良市第3次公営住宅等長寿命化計画~市営住宅・改良住宅における空き家対策について~

 ある自治会が空き家の調査を行ったところ、市営住宅、改良住宅合わせて360戸のうち153戸が空き家でした。空き家率は42%です。空き家には雑草が生え、蔦が絡まり、不法投棄や蝙蝠・猫の住みかとなり、防災・衛生・環境の面で地域住民に大変な悪影響を与えています。このような状態が長年にわたって放置されてきました。空き家の問題は人口減少と高齢化を招き、地域コミュニティの深刻な課題となっています。

 このような空き家の増加に対して、市としてこれまでどのような対応をしてきたのか。

 奈良市第3次公営住宅等長寿命化計画においては将来に向けて、「改良住宅のあり方の検討」、「用途廃止」が計画として挙がっています。今後どのように進めていくのか。

(市答弁)「新たな入居者の確保」と「適正な管理」については、長年、各地区からも改善についての要望をいただいており、環境改善の重要性は認識しているところです。

そのため、新たな入居者の確保として一般向け住宅以外に子育て世帯向け住宅や多子世帯向け住宅でも空き家改修の予算を確保し、多様な世帯に入居いただけるようにしています。

長年空き家となっている市営住宅等の用途廃止の必要性や改良住宅の在り方・老朽施設の更新については、今後の地区の防犯性や安全性の観点、地区活性化やまちづくりの視点において、早急に検討を進める必要性があるものと認識しています。

◆奈良市第5次総合計画には、「すべての人にとって安全で快適な居住環境の創出をめざし、ひいては地域の活性化や地域コミュニティの維持・再生を図ります」、と書かれています。しかし、今回取り上げた地域ではこの総合計画のめざすところからこぼれ落ちている深刻な実態があります。

私もこの地域を訪れましたが、長年放置されてきた空き家には、「行政の不作為」を感じました。今後は、「用途廃止」となった住宅への早急な対応と、高齢化による地域コミュニティの崩壊に対しては、若い年代の方の入居を進め、コミュニティバランスを確保する取り組みを行なうよう要望しました。

 

常任委員会

■総務委員会(11月10日)

 

質問項目

1.防災訓練について

2.「定員適正化計画」について

3.会計年度任用職員制度について

1.防災訓練について

10月30日に行われた総合防災訓練に関連してその目的や明らかになった課題ついて

 私も訓練に参加して、実際に避難所開設に携わって気づくことがたくさんありました。

 災害を自分事として考える機会になったと思いますし、市民と防災関係者、市の職員の方との「顔の見える関係づくり」が多少できたのではないかと感じています。課題としては、自治会役員だけでなく一般市民の参加を促す方法を考える必要があると思いますが、地元の自治会では、自治会の名前入りの白いタオルが配布され、当日は無事を知らせるために玄関や門扉に7割の方が出していました。こういう形で参加するのも一つの方法ではないかと思います。

 いざという時に行動に自信が持てるよう訓練で練習を繰り返すことが大事ではないかと感じています。

2.定員適正化計画について

① 全庁的な時間外勤務について、昨年のコロナ禍真っ最中の時と比べて職場ごとの状況は?また、コロナ対策にかかわっている健康医療部や新しく始まった児童相談所などをはじめとして、月80時間以上の過労死ラインで超過勤務をしている人はいないのか。

 市の答弁では、健康医療部では前年比で62%減少しているとのことでしたが、これは前年があまりに大変だったからですし、一時保護所、児相についても報告されたが、過労死ラインを越えることはなかったという回答でした。しかし、9月の時間外勤務の実績を合計すると25,000時間。これは9月の勤務日数が20日で、一人の労働時間は155時間であることから割り算すると、161という数字になります。つまり時間外勤務の合計は161人分の勤務に相当するということです。  

 これだけの人数分の時間外勤務が行われている、本当は職員が足らないのだということを認識していただきたい。どうしても超勤が発生する時期があるのは理解をしますが、時間外勤務を前提としない職員配置を行っていくべきです。

② これまで職員数を削減してきたために超過勤務が常態化しているのではないか。過度な時間外勤務が生じないよう一定数の職員を確保すべきだと考えるが、今後の「定員適正化計画」策定に向けての考えは。

 少子化社会、人口減少のなかでは、現状維持は困難、基本的には職員数を削減する方向で検討する。定員適正化の指標は業務の廃止や民間委託化であるという答弁でした。
 職員数を削減する方向とのことだが、一方で人員体制を強化しなくてはならない部署もある。現在の児童虐待数の増加、ひとり親家庭・貧困世帯の増加を見ると、生活の不安に寄り添う各部門の相談業務はますます重要になっているし、これはデジタル化になじまない業務で、ますます体制強化が望まれるところです。

 奈良市全体として毎月2万時間を超える時間外勤務があるという、ある意味常態化した時間外勤務を前提としない定員適正化が必要です。すべての職員の皆さんが心身を健康に保てる働き方をめざしていく、そういう定員適正化であってほしいと思います。

 

3.会計年度任用職員制度について(人事課)

 中核市62市についての、会計年度任用職員の地域手当、退職手当、昇給制度に関する調査結果との比較から、

奈良市が地域手当・退職手当とも支給していないし、昇給がないというのは、中核市の中で極めて低い位置にあると言わざるを得ません。早急に見直しを行うべきです。

 会計年度任用職員制度導入に際し、総務省は増額措置を行ったことを地方財政計画のなかで明らかになっています。実際に奈良市の普通交付税は、増額の理由は様々要因があると思いますが、R元年136億5千2百万円、R2年は145億8千8百万円に増額されています。継続的な財源確保が必要だという答弁だったが、国はここにお金をかけよと財源を確保したはずです。
 要は、本気で会計年度任用職員の処遇の改善、正規との
均等待遇にお金をかけることが問われています。奈良市の場合は当然あるべきフルタイムの退職手当、フルタイムとパート両方の地域手当がついてない、昇給がないなどはすぐに改善すべき点として指摘しました。
 会計年度任用職員がいなくては奈良市の業務は回っていかないことは明らかなのですから、今からでも遅くありません。このまま4年目に突入するのではなく、さらなる均等待遇をめざすよう要望して、私の質問を終りました。

■9月議会(9月14日)

一般質問

1 奈良市一般廃棄物処理基本計画について
 ①ごみの減量をどう進めるのか
2 環境清美工場の包括外部委託について
 ①長期に外部委託をする目的について
 ②奈良市の果たすべき責任について
3 修学旅行における平和学習について

 

■6月議会(6月3日)

明日の奈良を創る会代表質問

 

1 物価高騰による市民生活圧迫への対策について

2 県域水道一体化について

 ①県域水道一体化協議の進捗について

3 新型コロナウイルス感染症対策について

 ①第6波のこれまでの状況と今後の対策に

  ついて

4 こども政策の推進について

 ①少子化対策について

 ②幼保再編計画について

 ③保育士の離職防止について

5 子どもセンターについて

 ①児童相談所・一時保護所の運営体制について

6 いじめ防止対策について

 

 

■3月議会(3月19日)

1 合併から17年 月ヶ瀬の持続可能な

 地域づくりについて

 ①新市建設計画はどのように進んだのか。

 ②梅公園整備事業について。

2 第3次奈良市男女共同参画計画について

 ①性暴力をなくす取組をどう進めるか。

3 保育士配置に関わる特例の条例改正案について

 ①朝夕の保育士配置の要件緩和は保育の質の

 低下につながらないのか。

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